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下落・暴落への備え

S&P500積立をやめた理由とは?リスクと続ける判断基準を解説

編集部(しん) / 更新:2026-07-04
S&P500の積立を「やめた」という声を見て、自分も続けていいのか不安になっている人は多いと思う。私の結論を先に言うと、目先の暴落や含み損が理由なら、多くの人はやめずに続けたほうが合理的だ。ただし年齢や資金需要によっては、やめる・減らすほうが正しい場合もある。
  • S&P500の積立を暴落や含み損だけを理由にやめると、回復局面の上昇を取り逃がして損を確定しやすい。
  • 「やめる」以外に、積立額の減額や一時停止という選択肢がある。
  • 住宅購入・教育費・退職など、近い将来に現金が必要なライフイベントがあるなら、やめる・減らす判断は合理的。
  • S&P500は米国一極集中と円建て為替の2つのリスクを抱えており、全世界株との比較検討は必要。
  • 新NISAは売却しても翌年に非課税枠が復活するが、枠が戻るのは翌年で、その年は使えない点に注意。

S&P500の積立をやめた人が多い理由と結論

【勝ち組】S&P500に積立投資をしている人は、2026年にこうなります!最高値圏で投資が怖い人必見!結局続けた人が勝ちます。【新NISA/S&P500/オルカン/NASDAQ100/FANG+】
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S&P500の積立をやめる人の多くは、暴落時の含み損に耐えられなくなって売却しているのが実態だ。

「sp500 やめとけ」という言葉が検索される背景には、価格の上下だけでなく、米国一極集中や円建ての為替という構造的な不安がある。私自身、新NISAでS&P500を積み立てているが、下落局面で口座を開くたびに「このまま続けていいのか」と手が止まる感覚はよく分かる。

ただ、感情で売った人ほど後から後悔している。ここは正直に書いておきたい。

「S&P500はやめとけ」と言われる背景とは

「S&P500はやめとけ」と言われる主な理由は、米国という1つの国に資産が集中すること、そして円で投資する日本人には為替の影響が乗ることの2点に集約される。

S&P500はアメリカを代表する約500社で構成される株価指数だ。世界を引っ張ってきた実績はある。一方で、指数の中でも上位数社の巨大IT企業が占める割合が大きく、その数社が崩れると全体が大きく揺れる構造になっている。

「やめとけ」は全否定ではない。集中している事実を知らずに全財産を入れることへの警告、と私は受け止めている。

実際にやめた人が語る後悔・失敗談

やめた人の後悔で最も多いのは「底値で売って、その後の上昇を丸ごと逃した」というパターンだ。

下落が続くと、口座の含み損の数字を毎日見てしまう。眠れなくなり、これ以上減るのが怖くて全部売る。ところが売った直後から相場は戻り始め、気づけば売値より高くなっている。売ってしまうと、戻ってきても利益は自分のものにならない。

もう一つの失敗は「一度売ると、買い直すタイミングが分からなくなる」こと。下がれば「まだ下がる」と思い、上がれば「高すぎる」と思う。結局戻れず、相場だけ上がっていく。これが一番もったいない。

結論:多くの人はやめずに続けたほうが合理的

暴落や含み損だけを理由にするなら、多くの人はやめずに積立を続けたほうが合理的だ。

やめるかどうかは「相場が下がったから」ではなく「自分のお金が近いうちに必要かどうか」で判断する。これが後悔しないための一番の分かれ目だ。

S&P500積立の主なリスクを平易に解説

S&P500積立のリスクは、米国一極集中・円建ての為替変動・暴落時の値動きという3つに整理できる。

言葉は難しく聞こえるが、中身は身近な話だ。順番にかみ砕いていく。

米国一極集中のリスクとは

米国一極集中のリスクとは、資産の値動きがアメリカ経済という1つの国の調子に大きく左右されることだ。

S&P500はアメリカの株だけで構成される。アメリカが強い間は追い風だが、アメリカ経済が長く停滞すれば、その影響をまともに受ける。加えて、指数内の上位を占める巨大IT企業の比率が高いため、実質的には「アメリカ、しかも一部の大企業」への集中とも言える。

卵を1つのカゴに盛るな、という投資の格言そのままの状況になっている、と私は考えている。

円建て投資家特有の為替変動リスク

円で投資する日本人にとって、S&P500の成績は「株価の上下」と「円とドルの為替」の掛け算で決まる。

たとえばアメリカの株価が変わらなくても、円高が進めば円で見た評価額は減る。逆に円安なら、株価が横ばいでも円建てでは増える。近年の円建てS&P500の好調には、円安が下支えした部分がかなりある。

つまり、いま見えている好成績は「株の実力」だけではない。円高に振れたときに数字が思ったより伸びない、あるいは減ることは、あらかじめ覚悟しておきたい。

暴落時の値動きと精神的な負担

S&P500最大のリスクは価格そのものより、暴落時に人が冷静さを失って売ってしまう「精神的な負担」にある、というのが私の実感だ。

株価指数は数十パーセント下がることが歴史上何度も起きている。理屈では「いつか戻る」と分かっていても、資産が3割減った画面を見て平然としていられる人は少ない。

下落そのものより、下落に耐えられず売ってしまう自分こそが、最大のリスクだ。ここは後の章で対策を書く。

暴落シミュレーションで見る「やめた場合」と「続けた場合」

過去の大暴落を振り返ると、暴落の途中で積立をやめた場合より、やめずに続けた場合のほうが、その後の回復局面で有利になりやすい。

以下は仕組みを説明するための考え方の整理であり、特定商品の将来を保証する数値ではない。ここでは具体的な円建てリターンの断定は避け、構造だけを示す。

リーマンショック前後5年の積立試算

リーマンショックのような急落局面では、積立を続けた人は「安い価格でたくさん口数を買えた」ことが、後の回復で効いてくる。

暴落の最中は、毎月の一定額で買える口数が増える。価格が底のときに仕込んだ分は、相場が戻ったときに大きな利益に変わる。逆に暴落直後に積立をやめてしまうと、この「安く買う」機会をみすみす手放すことになる。

暴落直後にやめると、評価額がプラスに転じる時期はむしろ後ろにずれる。これが「やめないほうが回復が早い」の中身だ。

コロナショック前後5年の積立試算

2020年のコロナショックは、急落と急回復が短期間で起きた典型例で、慌てて売った人ほど不利になった局面だった。

下落は速かったが、戻りも速かった。底で怖くなって売った人は、数か月後の急回復に乗れなかった。一方で淡々と積立を続けた人は、暴落時に買った安い分がそのまま利益になった。

「いつ戻るか」は誰にも当てられない。だからこそ、売らずに買い続ける仕組みが結果的に強い。

途中でやめると回復が遅れる仕組み

途中でやめると回復が遅れるのは、暴落時という「一番安く買えるタイミング」で買うのをやめてしまうからだ。

積立の強みは、価格が下がったときに自動的に多くの口数を買える点にある。暴落時にこそ本領を発揮する仕組みを、暴落を理由に止めてしまうと、その恩恵だけを捨てることになる。

暴落は「買い場」でもある。売るのではなく、むしろ淡々と買い続けた人が、回復局面で報われてきたのが過去の歴史だ。

積立をやめるべきか判断する基準

ものすごい1ヶ月、開始【S&P500, NASDAQ100】
ものすごい1ヶ月、開始【S&P500, NASDAQ100】

積立をやめるべきかは、相場ではなく「近い将来にそのお金が必要か」「今の生活に無理がないか」という自分側の事情で判断する。

下の表に、私が考える判断の目安を整理した。

S&P500積立を「続ける・減らす・やめる」の判断目安
個別の状況によって最適解は変わる。あくまで考え方の枠組みとして。
状況おすすめの対応理由
当面使う予定のない余裕資金で積立している続ける下落に耐えられれば時間を味方にできる
数年内に住宅・教育などで現金が必要その分は減額・一時停止暴落と支払い時期が重なると取り崩し損が出る
生活費を削って無理に積立している減額する続けられる金額に戻すのが最優先
退職が近く取り崩しを控えている一部を現金・債券へ移す値下がりリスクを徐々に下げる
含み損が怖くて眠れない減額して様子を見る全売却より心理的な負担を抑えられる

ライフイベント・年齢・資金需要から考える

判断の軸は「そのお金を、いつ、何に使うか」だ。

5年以内に使う予定があるお金を株で持つのは、私は勧めない。ちょうど使うタイミングで暴落が来れば、減った状態で売るしかなくなる。逆に、10年以上先の老後資金なら、途中の下落は「安く買える期間」でしかない。

年齢が上がるほど、暴落から回復を待てる時間は短くなる。取り崩しが近い人ほど、株の比率を少しずつ下げていくのが現実的だ。

やめる前に検討したい減額・一時停止という選択肢

「続ける」か「全部やめる」かの二択で考えないほうがいい。間に減額と一時停止がある。

毎月の積立額を半分にする、あるいは一度止めて保有だけ続ける。こうすれば、市場から完全に降りずに済むし、余裕が戻ったら再開もしやすい。全売却は税務上も心理的にも「後戻りしにくい」選択なので、私なら最後の手段にする。

迷ったら、まず減額。全部売る前に「金額を下げて続ける」を試すのが、後悔を減らす一番現実的な一手だ。

手数料・信託報酬・税金が判断に与える影響

やめる判断では、売却時にかかる税金の存在を忘れてはいけない。

新NISA口座の中なら売却益に税金はかからない。ただし課税口座(特定口座など)で持っている分を売ると、利益に対して約20%の税金がかかる。含み益が大きいほど、売った瞬間に税負担が確定する。

信託報酬は保有しているだけで毎日わずかに引かれる費用だが、低コストのインデックス投信であれば、これを理由にやめるほどの影響ではない。やめる判断で本当に効くのは、信託報酬より売却時の税金のほうだ。

暴落で売らずに耐えるためのメンタル対策と行動ルール

暴落で売らずに耐える最大のコツは、下落が来る前に「何が起きても売らない・何をしたら見直す」というルールを紙に書いておくことだ。

感情が動いてから考えると、必ず売りたくなる。ルールは平常時に作る。

過去の暴落からの回復期間データ

過去のS&P500は、リーマンショックやコロナショックといった大暴落のあとも、時間をかけて最高値を更新してきた歴史がある。

回復までにかかった期間は暴落によってさまざまで、数か月で戻ったコロナショックのような例もあれば、数年を要した例もある。共通しているのは「いずれ回復してきた」という事実だ。

だからこそ、暴落した瞬間に売るのは、回復を待たずに損を確定させる行為になる。過去のデータは「待てた人が報われてきた」ことを示している。

感情で売らないための事前ルール作り

感情で売らないために、私が実践しているのは次のルールだ。

  1. 下落局面では口座アプリを1日1回以上は開かない。
  2. 積立の設定は自動にして、自分の意思判断を挟まない。
  3. 売りたくなったら、まず減額だけを検討し、全売却は最低1週間置いてから考える。
  4. 暴落は「安く買える期間」と紙に書いて口座の近くに貼っておく。
  5. 使う予定のあるお金は最初から株に入れない。

ルールの本質は「暴落時の自分の判断を信じない」こと。冷静なときに決めたルールに従うほうが、結果的にうまくいく。

S&P500一極集中を避ける分散の考え方

米国一極集中が不安なら、全世界株や他資産に分けることで、1つの国に賭ける度合いを下げられる。

ただし分散すればリターンも平均化される。ここはトレードオフだ。

全世界株や他資産との比較検討

分散の代表格は全世界株のインデックス投信で、これ1本で世界中の株に薄く広く投資できる。

S&P500と主な分散先の特徴比較
数値ではなく性質の比較。どちらが正解ということはない。
投資先集中度特徴向いている人
S&P500米国に集中米国が強い間は伸びやすい米国の成長に賭けたい人
全世界株世界に分散米国比率は高いが他国も含む国の偏りを抑えたい人
先進国株+新興国株地域で分散自分で比率を調整できる配分を自分で決めたい人
株+債券など資産で分散値動きをまろやかにできる下落の揺れを抑えたい人

正直に言うと、全世界株も中身の6割前後は米国だ。だから「S&P500から全世界株に替えれば米国リスクがゼロになる」わけではない。それでも、単一国だけよりは偏りが和らぐ。

やめた後の資金の置き場所と再投資戦略

S&P500をやめて現金化したお金を、行き先を決めずに置きっぱなしにするのが一番もったいない。

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編集部(しん)

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新NISA実運用 ・ 複数の資産運用サービスを試用
実在の運用者(匿名化)。淡々と実用重視。流行りに飛びつかず、自分で試した感触を書く。

新NISAで一巡したあと、増やす・守る・取り崩すの次の一手を実践しながら考えている。ロボアドや不動産小口、保険の見直しなど、自分で試して合うものを探している。

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