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資産運用の基礎

オルカン20年後はいくら?積立額別シミュレーションと比較で徹底解説

編集部(しん) / 更新:2026-07-04
オルカンを20年積み立てたら、結局いくらになるのか。私も新NISAを一巡させたあと、この「20年後の着地」がずっと気になっていました。結論から言うと、月3万円・年利5%なら約1,233万円、元本720万円に対して500万円超の運用益が乗る計算です。ただし利回りは保証されず、インフレや為替で実質価値も変わります。
  • 月3万円を20年間積み立てた元本は720万円、年利5%運用なら最終評価額は約1,233万円になる。
  • 積立額を月10万円に増やすと、年利5%で20年後は約4,110万円まで伸びる。
  • 複利は後半ほど効くため、途中でやめると増える力を大きく削ってしまう。
  • 新NISAの非課税枠1800万円は、月3万円なら20年でも使い切れず、増額や併用の設計が必要になる。
  • 20年後に受け取る金額は、インフレと円高・円安で実質的な価値が変わる点に注意する。

オルカンを20年積み立てると将来いくらになる?結論と早見表

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月3万円を年利5%で20年積み立てると、最終評価額は約1,233万円になります。

これは複利計算(毎月末に一定額を積み立て、年利を月割で複利運用する前提)で私が試算した数字です。前提となる利回りが変われば結果も変わるので、まず元本と利回り別の早見表で全体像をつかんでおきましょう。

月3万円を20年間積み立てた場合の元本は720万円

月3万円 × 12ヶ月 × 20年 = 720万円。これが投資した元本です。

ここを起点に、運用益がどれだけ上乗せされるかを見ていきます。720万円という自分が出したお金の総額を覚えておくと、増えた分がイメージしやすくなります。

年利3%・5%・7%で運用した場合のシミュレーション

月3万円・20年でも、利回りが3%か7%かで最終額は約1,000万円と約1,560万円の差になります。

月3万円・20年積立の利回り別シミュレーション(元本720万円)
毎月末積立・年利を月複利で計算した筆者試算。将来の利回りを保証するものではない。
年利20年後の評価額運用益(評価額−元本)
3%約984万円約264万円
5%約1,233万円約513万円
7%約1,562万円約842万円

正直に言うと、この「利回り次第で運用益が3倍近く違う」という点が20年投資のいちばん怖くて面白いところです。だからこそ、後述する下位シナリオも必ず見ておいてほしい。

20年間の年別資産推移と複利の後半加速

複利は前半より後半のほうが伸びが急になります。

月3万円・年利5%の年別資産推移(抜粋)
筆者試算。評価額は概算。
経過年数累計元本評価額
5年180万円約204万円
10年360万円約466万円
15年540万円約802万円
20年720万円約1,233万円

注目してほしいのは後半です。10年→20年で元本は2倍(360→720万円)なのに、評価額は約2.6倍(466→1,233万円)に増えている。この差が複利の「後半加速」です。

複利は時間を味方につけるほど効く。途中で積立をやめると、この後半の伸びを自分で手放すことになります。

積立額別・オルカン20年後シミュレーション比較

月1万円なら約411万円、月10万円なら約4,110万円と、積立額に比例して20年後の評価額は増えます(いずれも年利5%)。

自分の家計でいくら出せるかを、この表に当てはめて考えてみてください。

月1万・3万・5万・10万円を積み立てた場合の試算

積立額別・20年後シミュレーション(年利5%)
毎月末積立・年利5%を月複利で計算した筆者試算。
月額積立元本(20年)20年後の評価額運用益
1万円240万円約411万円約171万円
3万円720万円約1,233万円約513万円
5万円1,200万円約2,055万円約855万円
10万円2,400万円約4,110万円約1,710万円

元本が2倍になれば評価額もほぼ2倍。利回りが同じなら結果は積立額に比例します。だから「いくら積むか」は、そのまま20年後の資産を決めます。

目標金額から逆算する必要積立額と必要利回り

20年後に2,000万円を目指すなら、年利5%で必要な積立額は月約4.9万円です。

目標2,000万円に必要な月額積立(20年)
年利を月複利で逆算した筆者試算。
想定年利必要な月額積立
3%約6.1万円
5%約4.9万円
7%約3.8万円

利回りを高く見積もるほど必要な積立額は下がりますが、それは同時に下振れリスクを大きく背負うということ。私は年利3〜5%で設計して、上振れは「おまけ」と考えるようにしています。

積立途中で増額・減額・停止した場合の違い

最初の10年は月3万円、後半10年で月5万円に増額すると、ずっと月3万円より20年後は数百万円上乗せできます。

逆に途中で積立を停止すると、その時点までの評価額は複利で伸び続けるものの、新規の入金分が積み上がらない。特に前半で止めると、後半加速の恩恵をまるごと失います。

減額や一時停止は「入金を減らすだけ」で済むが、全部売却して現金化すると複利がリセットされる。相場が下がった時ほど、売らずに続けるかどうかが分かれ道です。

他の投資先とオルカンの20年後金額を比べる

同じ利回りなら最終額は変わりませんが、オルカンとS&P500・債券では「リスクの取り方」と「値動きの幅」が違います。

どれが多く増えるかは未来の利回り次第で断定できません。ここでは特徴の違いを整理します。

S&P500との比較

オルカンは全世界株、S&P500は米国株に集中投資する点が最大の違いです。

オルカンとS&P500の特徴比較
観点オルカン(全世界株)S&P500(米国株)
投資対象先進国・新興国を含む世界の株式米国の主要500社
分散国・地域に広く分散米国1国に集中
リターンの傾向米国比率が高く米国の影響を受けやすい米国が好調なら高いリターンを狙える
下落局面地域分散でやや緩和されやすい米国依存で振れ幅が大きくなりやすい

面白いのは、オルカンも中身の6割前後が米国株だという点。だから両者の値動きは実はかなり似ます。「世界に分散した安心感」を取るならオルカン、「米国の成長に賭ける」ならS&P500、という選び方でいいと私は思っています。

全世界債券・株式債券混合との比較

債券を混ぜると期待リターンは下がりますが、値動きの幅(下落幅)は小さくなります。

20年という長い期間で株100%の振れ幅に耐えられるなら、オルカンのような全世界株のほうが最終額は伸びやすい。ただし取り崩しが近い50代後半以降は、債券混合で「減らさない」設計に切り替える判断もあります。

こんな人にはオルカン・こんな人には他資産

  • 1本で世界中に分散したい・銘柄選びで迷いたくない人はオルカンが向く。
  • 米国の成長にしっかり乗りたい・振れ幅を許容できる人はS&P500が向く。
  • 取り崩しが近く値動きを抑えたい人は、債券混合や株式債券バランス型を検討する。

新NISAでオルカンを20年積み立てる非課税メリット

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新NISAで運用すれば運用益にかかる約20%の税金がゼロになり、20年後の手取りが大きく変わります。

通常、投資の利益には20.315%の税金がかかります。この差を金額で見ると、非課税の威力がはっきりします。

課税口座とNISAの手取り金額比較

月3万円・年利5%・20年で運用益が約513万円出た場合、課税口座なら約104万円が税金で引かれます。

課税口座と新NISAの手取り比較(運用益約513万円の場合)
税率20.315%で筆者試算。元本720万円分は非課税。
口座運用益にかかる税金手取り評価額
課税口座約104万円約1,129万円
新NISA0円約1,233万円

同じ運用をしても、口座が違うだけで約104万円の差。使わない手はないというのが、実際に一巡した私の率直な感想です。

つみたて投資枠と成長投資枠の月3万円配分

月3万円なら、つみたて投資枠だけで完結させるのが最もシンプルです。

新NISAは年間で、つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円まで使えます。月3万円=年36万円はつみたて枠(月10万円まで)に十分収まる。オルカンは両方の枠で買えるので、無理に成長枠を使う必要はありません。

非課税枠1800万円を20年で使い切る設計

新NISAの生涯非課税枠は1800万円。月3万円だと20年で720万円しか使えず、枠は大きく余ります。

月額積立と1800万円枠の到達年数
年間投資額から単純計算した目安。
月額積立年間投資額1800万円に到達する年数
3万円36万円50年(20年では未達)
5万円60万円30年
7.5万円90万円20年
10万円120万円15年

20年で枠を使い切りたいなら月7.5万円が目安。ただ無理に埋める必要はありません。私は「余裕資金の範囲で続ける」ほうを優先しています。枠は逃げないので。

見落としがちな独自論点:受け取る金額の実質価値とコスト

20年後に1,233万円受け取っても、インフレ・為替・信託報酬で「使える価値」は目減りします。

ここは競合記事があまり触れていない部分。数字の見た目だけで安心しないために、実質価値の話をします。

インフレを加味した購買力ベースの試算

年2%のインフレが20年続くと、物価は約1.49倍になります。

つまり20年後の1,233万円は、今の価値でざっくり約827万円分の購買力(1,233÷1.49)しかない計算。名目の金額に安心しすぎず、「今のお金でいくら相当か」で考える癖をつけたほうがいい。

株式投資はインフレに強い資産とされる面もあるが、受け取り時は必ず「実質の購買力」で評価する。名目額だけ見ると豊かさを錯覚しやすい。

円高・円安シナリオ別の円建て評価額

オルカンは外貨建て資産が中心なので、円高になると円換算の評価額は下がります。

仮に運用終盤で10%円高が進めば、外貨資産部分の円建て評価はその分目減りする。逆に円安なら円建てで増える。運用成績が良くても、為替で受け取り額が上下する点は頭に入れておくべきです。

20年間の信託報酬が最終資産に与える影響

信託報酬は毎年かかり続けるため、20年の長期では最終資産にじわじわ効きます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は年0.05775%(税込)。低コストで有名なファンドです。同じ運用でも信託報酬が年0.5%高いと、20年では最終額が数十万円単位で削られる。コスト差は複利で効くので、低コストのファンドを選ぶ意味は大きいです。

オルカン20年積立で知っておくべき注意点とリスク

オルカンは元本保証ではなく、20年の途中で評価額が元本を割る局面は普通に起こります。

ここを納得したうえで始めないと、下落時に慌てて売って損を確定させてしまいます。

元本保証ではなく将来利回りも保証されない

預金と違い、投資信託に元本保証はありません。将来の利回りも誰も約束できません。

この記事の試算はあくまで「年利◯%で回ったら」という仮定の計算です。実際の20年後がその通りになる保証はない。ここは正直に受け止めてください。

過去実績にみる下落・元本割れの下位シナリオ

全世界株式は過去、金融危機や暴落で短期的に30%以上下落した局面があります。

積立の途中でこうした暴落に当たると、評価額が一時的に元本を下回ることは十分ありえる。悲観シナリオとして、平均利回りが想定より低ければ最終額は早見表より数百万円下がる可能性がある、と考えておくと心の準備ができます。

暴落は「起こるかどうか」ではなく「20年のどこかで必ず来る」前提で設計する。来た時に売らずに続けられるかが、20年投資の成否を分けます。

相場下落時も積立を続けるための家計設計と生活防衛資金

生活防衛資金として、生活費の6ヶ月〜1年分を投資とは別の預金で確保しておくのが基本です。

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新NISA実運用 ・ 複数の資産運用サービスを試用
実在の運用者(匿名化)。淡々と実用重視。流行りに飛びつかず、自分で試した感触を書く。

新NISAで一巡したあと、増やす・守る・取り崩すの次の一手を実践しながら考えている。ロボアドや不動産小口、保険の見直しなど、自分で試して合うものを探している。

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