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インデックス投資の年利は何%?実績データと指数別比較で徹底解説

編集部(しん) / 更新:2026-06-18
インデックス投資の年利は何%?実績データと指数別比較で徹底解説
「インデックス投資の年利って結局何%なの?」と調べて、記事ごとに3%だったり7%だったり数字がバラバラで戸惑った人は多いと思う。私も新NISAを始める前、まさにそこで止まった。

先に結論を言うと、過去データでは米国株や世界株のインデックスは年率おおむね4〜8%の範囲で語られることが多い。ただしこれは将来を保証する数字ではなく、過去実績の話だ。

この記事では、野村アセットや金融庁の資料など出典のある数字だけを使って、指数別の年利、複利の効き方、コストとリスク、そして年利5%・7%で積み立てた場合の独自シミュレーションまで一気に確認する。

インデックス投資の年利とは?まず知っておきたい基礎知識

投資信託の利回り計算ってどうやるの?
投資信託の利回り計算ってどうやるの?

まず言葉の整理から。インデックス投資とは、日経平均やS&P500のような「市場の値動きを示す指数」に連動することをめざす投資手法だ。

インデックス投資の年利とは?まず知っておきたい基礎知識

マネックス証券の解説でも、少額・分散・長期積立と相性がよいと説明されている。指数まるごとを買うイメージなので、1社が潰れても全体への打撃が小さい。

インデックス投資の仕組みと年利の意味

年利とは、1年あたりどれくらい増えたかを%で表したもの。金融庁の研究資料では、投資信託の年率リターンを「累積リターンの残高加重平均を年率換算した数値」として扱っている。

つまり「10年で2倍になった」を「1年あたり何%か」に均した数字、と考えればいい。

名目リターンと実質リターン(インフレ・コスト控除後)の違い

ここを飛ばすと後で痛い目を見る。名目リターンは見かけの増え方、実質リターンはインフレや手数料を引いた後の「本当に増えた分」だ。

年利7%でも、物価が2%上がり信託報酬で0.1%引かれれば、実感としての増え方はもっと小さい。投資信託は信託報酬などの運用コストが差し引かれる前提で見るべきで、インデックス投資はそのコストが低いのが強みだとマネックス証券も説明している。

単利と複利の違い、72の法則で資産が増える仕組み

単利は元本にだけ利息がつく。複利は増えた分にもさらに利息がつく。長期になるほど差は雪だるま式に開く。

目安に便利なのが「72の法則」。72を年利で割ると、資産が約2倍になる年数が出る。年利6%なら72÷6=12年、年利4%なら18年だ。

私はこの法則を知ったとき、年利1%の差が「2倍になる速さ」を何年も左右するのかと地味に怖くなった。

主要なインデックス指数ごとの年利を実績で比較

ここからは具体的な数字。注意点として、以下は各社が公表した過去実績や記事記載時点の数値であって、未来の保証ではない。

主要なインデックス指数ごとの年利を実績で比較
指数・ファンド別の年率リターン実績(各出典の記載時点)
※過去実績であり将来を保証するものではない。時点は各出典の記載時点。
対象年率リターン出典
米国株(1927年からの96年間)約6%野村アセットマネジメント
米国株(過去20年間)約8%野村アセットマネジメント
楽天・全米株式インデックス・ファンド17.30%楽天カード解説記事
iFree S&P500インデックス18.21%楽天カード解説記事
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(3年)4.31%楽天カード解説記事
野村インデックスファンド・J-REIT(3年)2.96%楽天カード解説記事

S&P500の過去の平均年利

米国の代表的な指数がS&P500。野村アセットマネジメントの長期投資ページでは、米国株は1927年からの96年間で約270倍、年率平均リターンは約6%とされている。

さらに直近に寄せて見ると、過去20年間では約4倍、年率平均リターン約8%という数字も同ページに出ている。期間の取り方で年利は4%も変わる、というのがまず腑に落ちるポイントだ。

全世界株式(オルカン)の過去の平均年利

全世界株式、いわゆるオルカンの単独の長期実績は今回の確認済み資料にはない。正直に言うと、ここで適当な数字を出すのは避ける。

一般向け解説では世界株のインデックスファンドで年4〜7%程度という記述があるが、これは公的統計ではなく個別記事の目安だ。目安として頭に置きつつ、過信はしないのが私のスタンス。

TOPIX・NASDAQ100の年利

日本株指数についても、一般向け解説では国内株指数で年5〜9%程度といった説明が見られる。これも記事の目安であり、公式統計ではない点に注意したい。

NASDAQ100の単独実績値は確認済み資料に無いため、ここでは数字を断定しない。全米株式ファンドが記載時点で17%超だった例(前述の楽天カード解説)からも分かるとおり、ハイテク偏重の指数は上振れも下振れも大きい。

為替ヘッジあり・なしで年利はどう変わるか

米国株を円で買う場合、為替の影響を受ける。為替ヘッジ「なし」は円安だと追い風、円高だと逆風になる。ヘッジ「あり」は為替変動を抑える代わりにヘッジコストがかかり、その分リターンが削られる。

両者を直接比べた定量データは確認済み資料に無いので数値断定はしないが、長期の積立で私が選んでいるのはヘッジなしだ。コストを払って為替を消すより、長く持って均す方が性に合っている。

投資期間で年利はどう変わる?5年・10年・20年・30年の検証

年利は「何年で見るか」で表情が変わる。金融庁の研究資料も、投資信託のリターン比較に5年などの期間を用いる設計を示しており、短期ではなく中長期での確認が前提になっている。

投資期間で年利はどう変わる?5年・10年・20年・30年の検証

超長期で見た平均リターンの考え方

野村アセットの例で言えば、96年で約6%、20年で約8%。同じ米国株でも切り取る期間で平均年利が動く。これは「超長期の平均値」であって、毎年6%や8%が約束されるわけではない。

ある年は+25%、ある年は-15%。それを均した結果が年率の数字だ、と理解しておくと暴落時に慌てにくい。

投資期間が長いほどブレ幅が小さくなる理由

短期だと相場の運・不運がそのまま結果に出る。期間が長いほど、良い年と悪い年が打ち消し合い、年率の平均は安定方向に寄る。

野村アセットの同ページには、2003年12月から20年間で上昇率上位10日を逃すとリターン差が大きく開く例が示されている。つまり途中で売り買いして「いい日」を取り逃すほど、長期の年利は崩れる。持ち続ける意味はここにある。

暴落時のマイナス実績と回復までにかかった期間

具体的な下落率と回復年数の確定データは今回の資料に無いため、年数は断定しない。ただマネックス証券も明記しているとおり、インデックス投資は元本割れの可能性があり、指数以上のリターンは望めない。

私自身、新NISAで含み損になった月もあった。正直、画面を見るのが嫌になる。でも売らずに積立を続けたら戻った。年利の数字は、こういうマイナス期間を「均した後」の値だと覚えておきたい。

年利を左右するコストとリスクを正しく理解する

【衝撃の事実!】インデックス投資に複利効果はあるのか / 新NISAで損しないための必須知識
【衝撃の事実!】インデックス投資に複利効果はあるのか / 新NISAで損しないための必須知識

見かけの年利が高くても、コストとリスクで実質は変わる。ここは数字で詰めておく。

年利を左右するコストとリスクを正しく理解する

信託報酬・運用コストが年利に与える影響の試算

信託報酬は保有している間ずっと、毎年かかる手数料。仮に年利5%のファンドで信託報酬が0.1%なら手元は約4.9%、1.5%なら約3.5%だ。

100万円を20年運用した場合、複利でこの差は数十万円規模に膨らむ。インデックス投資が支持されるのは、まさにこのコストが低いから。私は信託報酬の数字を最初に見る癖をつけている。

標準偏差(リスク)とシャープレシオの考え方

投資の世界で言うリスクは「危険」ではなく「ブレ幅」のこと。標準偏差が大きいほど上下に振れやすい。

シャープレシオは「同じリスクでどれだけ多くリターンを取れたか」の効率を示す指標で、数字が大きいほど効率がよい。年利だけでなく、その年利を得るためにどれだけ揺れたかも見ると判断が変わる。

年利の前提が崩れるケース(低成長・人口動態リスク)

過去の高い年利は、世界経済が成長し続けた前提に乗っている。将来の低成長や人口減が続けば、同じ年利が再現される保証はない。

だからこそ年利の“相場”は、将来を保証する公的数値ではなく、過去データや各商品の実績で確認するのが確実だ。私は7%ではなく、控えめに5%前後で計画を立てている。

年利を最大化するための具体的な方法

年利そのものは相場任せだが、手元に残る実質リターンは工夫で上げられる。

年利を最大化するための具体的な方法

積立・長期保有・配当再投資の効果

前述の野村アセットの「上位10日を逃すと差が開く」例が示すとおり、途中で降りないことが効く。積立は買うタイミングを分散し、配当再投資は複利を加速させる。

地味だが、積立を止めない・配当を受け取らず再投資する。この2つが私の中で一番効いている実感がある。

新NISA・iDeCoを使った実質年利の向上

通常、運用益には約20%の税金がかかる。新NISAやiDeCoの非課税枠で運用すれば、この課税分がまるごと手元に残るので、税引後の実質年利が底上げされる。

同じ年利5%でも、課税口座と非課税口座では最終的な手取りが変わる。私はまず新NISAの枠を埋めることを優先している。

年利を意識した運用のコツ

コツは3つに絞れる。信託報酬の低い指数を選ぶ、非課税枠を使う、相場が荒れても売らない。

派手な技は要らない。私が試して残ったのは、結局この退屈な3つだった。

【独自検証】年利5%・7%で積立した場合の資産シミュレーション

ここからは私が複利計算で出した独自試算。前提は「毎月一定額を積立、年利は一定、税・コストは考慮せず純粋な複利」。あくまで概算であり、実際は相場で上下する。

【独自検証】年利5%・7%で積立した場合の資産シミュレーション

月3万円を20年・30年積み立てた場合

月3万円積立・年利別の概算資産額(複利・税コスト未考慮)
※筆者が複利計算で算出した概算。元本は20年で720万円、30年で1,080万円。将来を保証する数値ではない。
期間元本年利3%年利5%年利7%
20年720万円約985万円約1,233万円約1,562万円
30年1,080万円約1,748万円約2,497万円約3,656万円

30年・年利7%で約3,656万円。元本1,080万円に対して増えた分が2,500万円超え。複利と時間の力がここに出る。

想定年利が1%違うだけで結果はどう変わるか

上の表をよく見てほしい。30年で年利5%なら約2,497万円、7%なら約3,656万円。たった2%の差で約1,160万円も開く。

1%でも数百万円動く。だから「7%で計算してたのに実際は4%だった」が起きると、計画は大きくずれる。私が控えめな数字で組むのはこのためだ。

シミュレーションを過信しないための注意点

この試算は年利が毎年一定という、現実にはありえない前提で動いている。実際は暴落でマイナスの年も挟む。

さらに信託報酬・税金・インフレを引けば手取りはもっと減る。数字はゴールの保証ではなく、方向感をつかむ道具として使うのが正解だ。

インデックス投資の年利について相談できる窓口

【オルカン・S&P500の今後30年】インデックス投資の残酷な真実【NISA】
【オルカン・S&P500の今後30年】インデックス投資の残酷な真実【NISA】

自分で決め切れないときの相談先も整理しておく。窓口によって立場が違うので、そこを理解して選びたい。

インデックス投資の年利について相談できる窓口

IFA・証券会社・銀行の違い

主な相談先の特徴
相談先特徴向いている人
IFA(独立系の資産運用アドバイザー)特定の金融機関に属さず、横断的に提案しやすい中立的な助言が欲しい人
証券会社取扱商品が幅広く、ネット証券は低コストの品揃え自分で商品を選んで動ける人
銀行窓口で対面相談しやすい対面の安心感を重視する人

相談先を選ぶ3つの基準

私が見るのは3点。中立的な立場で助言してくれるか。自分に合った商品を提案してくれるか。担当者と長く付き合えるか。

特に1つ目は大事だ。手数料の高い商品ばかり勧めてくる相手なら、せっかくの年利がコストで削られる。

インデックス投資の年利に関するよくある質問

最後に、検索でよく一緒に調べられる質問にまとめて答える。

インデックス投資の年利に関するよくある質問

よくある質問

インデックス投資の年利とは?
1年あたり何%増えたかを示す数字です。金融庁の研究資料では、年率リターンを累積リターンの残高加重平均を年率換算した数値として扱っています。過去実績では米国株が96年で約6%、過去20年で約8%(野村アセットマネジメント)といった水準が確認できますが、将来を保証する数値ではありません。
インデックス投資とつみたてNISAの違いは?
インデックス投資は指数に連動させる投資手法そのもの、つみたてNISA(現・新NISAのつみたて投資枠)は運用益が非課税になる制度の名前です。つまり「インデックス投資を、新NISAという非課税の箱の中で行う」という関係で、対立する概念ではありません。
インデックスファンドがおすすめな人は?
少額から分散して長期で積み立てたい人、運用に手間をかけたくない人に向きます。マネックス証券もインデックス投資は少額・分散・長期積立と相性がよいと説明しています。ただし元本割れの可能性があり、指数以上のリターンは望めない点は理解しておく必要があります。
年利の費用はどれくらいかかる?
主な費用は保有中ずっとかかる信託報酬です。インデックス投資は一般に運用コストが低いのが特徴で、低コストのファンドなら年0.1%台のものもあります。年利5%で信託報酬0.1%なら手元はおよそ4.9%という計算になります。
インデックス投資の始め方は?
証券口座を開き、新NISAの枠を使ってインデックスファンドを選び、毎月の積立額を設定するのが基本の流れです。信託報酬の低い指数を選び、相場が荒れても売らずに続けることが、実質年利を守るコツです。

年利の数字は、過去の平均を均したもの。だから「いくらになるか」より「どれだけ続けられるか」を先に決める方が、私には合っていた。まずは月いくらなら止めずに払えるか、そこから逆算してみてほしい。

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編集部(しん)

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新NISA実運用 ・ 複数の資産運用サービスを試用
実在の運用者(匿名化)。淡々と実用重視。流行りに飛びつかず、自分で試した感触を書く。

新NISAで一巡したあと、増やす・守る・取り崩すの次の一手を実践しながら考えている。ロボアドや不動産小口、保険の見直しなど、自分で試して合うものを探している。

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